本施設は、丸亀ボートレース場の北側観戦エリアのボートレースが最も白熱する第1ターンマークに付近に建つ屋内観覧施設である。 2 階は既設スタンドと渡り廊下で連続した一般利用可能な観覧スペース、3 階はROKU、4 階は来賓室とし、階を上がる毎に施設グレードも上がっていく施設構成とした。 立地上、難点となる各階の西向きに面した観覧スペースは、バルコニーの先端にすだれ状の外装ルーバーを計画し、西日抑制を行った。 この特徴的な外装ルーバーは、波打つ曲面をモチーフとし、平面形状の異なる波型ルーバーをずらして配置したシンプルな形状をしており、白熱するボートレースの臨場感、観客の高揚感と呼応する躍動感のあるデザインを目指した。 構造架構は、1 ～ 3 階は隅柱のみで支持する24m の大スパン、4 階は6m の大型片持ち梁で屋根を支え、西側6m×24m の無柱の観戦空間を実現している。 各階共にガラス割付は最大限大きくし、2 階はガラスマリオン方式、３，４ 階はMPG工法を採用することで方立材のないガラス面による観戦空間を提供している。 ※ROKU：ボートレース場施設特有の集団貸室利用が可能な観覧スペース