本計画は約7.5haの敷地に建つ、福岡市のアイランドシティ内で最大規模となる大型複合施設である。場所は人工島内のセンターエリアに位置し、にぎわいを生み出すコアとなる開発が求められた。 広大な敷地に計画する上で都市的な視点を重視し、都市高速へつながる主要交通アクセスである「都市軸」に面してホテルや劇場を配置することでインバウンド客や国内旅行客など遠方からのニーズに対応。近隣のメインアクセスとなる「暮らし軸」に面して低層の商業モールを配置し、各棟との連携した運用ができるようMICEを配置している。また周辺敷地が関発途上のため、本敷地も容積率を消化せず将来開発余地を残して計画しており、竣工後も周辺地域と連携しながら新たなエンターテインメントを生み出し続ける中心地となっている。 性能面でも未来を見据えた計画としてホテル「The358」はZEB Orientedを取得。ZEB実証事業補助金にも採択されたことで環境配慮と事業性を両立した環境配慮型ホテルを実現した。 まちの発展を願い人工島の真ん中に描いた「目」が、アイランドシティと共に育ってゆき、これからも人の暮らしに寄り添い華を添える存在であり続けることを願っている。