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Work実績紹介

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聖マリアンナ医科大学病院入院棟

  • 建築主

    学校法人 聖マリアンナ医科大学

  • 所在地

    川崎市宮前区

  • 竣 工

    2022/10

  • 階 数

    地上12階

  • 延床面積

    60,246.42㎡

  • 構造

    柱:鉄筋コンクリート造 梁:鉄骨造(免震)

大学病院本院のキャンパス全体に渡る再整備計画である。各施設を繋ぐ機能(キャンパス・リンク)を中心に、将来に渡り機能更新が可能な計画とした。敷地高低差や高さ制限等の厳しい敷地条件の下で、高機能入院棟と既存病院別館の外来改修、エントランス棟を再編する計画である。
1) 入院機能と高度救急治療部門の集約化
増築により2棟に分散していた病棟を入院棟(955床)に集約し、救命救急センター、手術部門、集中治療室、供給部門との連携を高めた高機能入院棟として再編成した。入院棟は1フロア3看護病棟により建物高さを45mに抑え、川崎市環境性能評価の適用を受け、高さ制限(15m)の二段階緩和を可能にした。また入院棟計画地の南北25mの高低差を活用し、1階北側に正面玄関と救命救急センター出入口、4階南側に供給部門へのサービスヤードを配置し断面計画による立体的な動線分離を図っている。
2) 既存病院別館(旧病棟)の外来機能への全面改修
入院棟のオープン(2023年1月)後、病院別館(旧病棟)を外来機能へと全面改修を行う。病室部分を診察室に、病棟共用諸室部分を待合空間に、スタッフステーションを外来受付へと機能転換する計画である。同時に入院棟と外来棟を結ぶエントランス棟を建設(2024年10月予定)し、病院本館跡地に現病院が抱える大きな課題であったバス・タクシーと乗用車を分離した広いロータリーを設置しグランドオープンを迎える予定である。(2026年9月予定)
3)インハウスCMによる効率的なプロジェクト推進を実現
プロジェクト早期からコストコントロール効果の高いCM業務を実施。 設計業務以外で培ったCM独自の視点やノウハウを活用。 高低差の大きな土地形状、既存設備の段階的な盛替え、病院を運用しながらの工事仮設計画といった敷地や法規制の制約に関する技術面のハードル、最適な発注方式選定の必要性、資材や労務費高騰などによるコスト上昇局面におけるコスト 管理などの予見困難な事業を含む様々な課題に対して、 CMと設計者のダイレクトなコミュニケーションを通じて、 顧客の企業価値最大化のためのマネジメントを行った。

撮影:太田 拓実

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ヘルスケアドメインは「お客様の期待に誠実に応えるデザイン」という基本的な考えのもと、福祉・保健・医療の分野で国内外の施設設計に携わっています。

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