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# 2 _ BE THE NEXT STANDARD(WOODRISE2021 展示会)

WOODRISE2021への出展にあたり、SDLはコンセプトメイキングから展示ブース、コンテンツの制作を行いました。

「未来像から生まれる新たな木造建築」

展示にあたり、梓設計として木造建築に対して、どのような姿勢であることが大切か、私たちの強みはなにかという議論から始めました。
木造に求める価値はクライアントによって様々あり、実現のためにはコストや法規制など多くの課題があります。
私たちの姿勢は、ひとつひとつの課題に丁寧に向き合い、その先にありたい姿に視線を向け、最適解を導くことだと考えました。
未来の木造建築のプロトタイプを作るプロジェクトを紹介。
それぞれの最適解について展示を行いました。

Project 01

木構造体を現しとする都市型高層木造/ The Gran Forecity Yashio PJ

都市型高層木造建築のプロトタイプとして、一般流通規格材からなる現しの耐火木造建築に挑戦したプロジェクトです。
従来の耐火木造建築では、大断面木材と耐火被覆材からなる構造体によりS造やRC造と比べ大幅なコストアップとなる現状を踏まえ、鋼材と木材により構成されるハイブリッド木構造体「CROSSWOOD」(特許取得済)を新たに開発しました。
2時間耐火の要求される都市型建築において、廉価なイニシャルコストと現しの木構造が両立したこれからの高層木造建築のひとつのかたちを創り出します。

Project 02

木三学を適用した開放的な森の学校/万騎が原小学校 PJ

木造3階建て学校は、延焼防止のため耐火性の高いコアを配置することが一般的です。
しかしコアを配置することで空間は分断されてしまい、閉鎖的な空間が生まれてしまうことが課題でした。
このプロジェクトではこれまでに実例のない壁タイプによる区画方法に挑戦することで、法規制の下でも一体感と開放性を持った理想的な学びの場を実現することを目指しています。

Project 03

CO2排出量の見える化/ Carbon View APP

木造化を検討する際に、CO2排出量は一つの指標になります。
用途、面積、階数を入力することで、構造種別ごとにCO2排出量を比較できるアプリの開発。
クライアントに木造化によるCO2排出量の削減効果を体感していただきながら、プロジェクトを進めるコミュニケーションツールとなります。

Project 04

Emotional Wooden Airport /未来の空港を考える

進化する空港技術を取り入れながら、木材を活用した新しい空港の姿を模索するプロジェクト。
梓設計の関わる空港施設を拠点に、段階的に木造・木質化していくことで、周辺都市を含む全国に脱炭素効果を波及することが出来ると考えています。
様々な技術革新による利便性の向上と共に、木材の調湿効果や香りによる安らぎや、素敵な出会いや旅立ちを演出するエモーショナルな体験が価値となる空港づくりを目指します。

Project 05

エキジビションにサステナブルを/woodrise2021展示ブース

1度限りの使い捨てにするモノが多い展示会。廃棄ロスゼロを目指し、展示物にサステナブルな活用方法を含めたエキジビションコンセプトを掲げました。
woodrise2021の展示会終了後、会場撤去を行い、東京へ移設、梓設計本社エントランスにて第二の展示をスタート。
材料再活用にて、木材等の廃棄ロスを実現すると同時に、woodrise2021参加者以外へも展示をアピールすることでより多くの方に情報発信をし続けています。
展示ブースは実提案であるハイブリッド木造構造体「CROSSWOOD」1/2スケールの実物モデルで構成し、ダイナミックでかつ理解しやすい展示空間を作りました。